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Bグループに吟行は、、、、

2022/ 06/ 10
                 
    五月  Bグループ 吟行記          甲光あや

周りを囲む丘陵地の中で、一段低くなった谷間を
谷戸と言う。その谷戸、町田市立忠生公園への吟行
でした。雨上がりの坂道は木漏れ日が射し、夏落ち葉が
白く光っており、ふわふわわとして足裏に柔らかい響き
を受けながら、降りて行きました。降りた所は
「がにやら邸跡」の立て札があり、草広場でした。

「がにやら」とは蟹の住む谷戸、しかし、怖い昔話が
残っております。
 
       緑蔭や鬼婆民話残る跡       鈴木 ちひろ

降り切った所に、がにやら池があり黄菖蒲が鮮やかに
目に入りました。男性保育士さんと園児が黄色帽子
で来ました。
 
      黄菖蒲に見え隠れする児の帽子    横山 千砂
 
      子らを待つ手櫛の保母や夏の蝶   森  有也
     
      風青し椅子に花輪のクローバー   永井  詩


青葉若葉の色は其々に美しく谷戸全体は新樹に包まれて
おりました。
  
     荒鋤きの田に身をくねる泥鰌かな  平澤  ひなこ
 
     湿田の若葉の写る水たまり     安藤  風林
 
                                       木


     池にさす樹影と見しが青みどろ   中島  晴生

     向きかへて走る野ねずみ草清水     上原   いと
 
     木道の段差踏み落ち草苺        坂本   遊美
  
     水馬水草除けて脚のばす        甲光   あや


                          あめんぼう


先生からのお話を頂き、しっかりと今日の事を詠む様に
心掛けしました。
今日、出会ったものを即興で詠む。ノートにメモをしたものを
句の形にする事に時間を掛ける。
読者に読ませること。一人よがりにならない事、景色が見え
る様に詠む事。
句会場に入る前に「蠟梅ひろば」でメモっていた言葉を句に
してましたら、キッチンカーが入って来ました。
 
     夏立つや木蔭の出店人集ふ      横山   千砂/span>

句会で横山千砂さんの質問に先生がお答くださいました。
先生は吟行をなさる時にテーマをきめていますと。
今日はリフレインに取り組みましたと仰いました。

先生の句です
 
     虫の高さ鳥の高さへえご散りぬ
 
     水の面へ葉風朝風鳥の恋
 
                                 緑


     聖五月榛に榎に葉のさやぎ

 
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