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俳句でおしゃべり-都市ー

「都市」での活動や俳句に繋がる文章や会員のエッセイ等の語り場にしていきたいと思います。

山中多美子氏に「都市」8月号の感想を頂きました。

「都市」8月号を読んで       山中多美子(晨と円座)


 都市の扉の藤田湘子の「清水湧き…」の解説は湘子の近くにいた
人ならではの細やかさがあり、当時のことがしっかりと記憶されている
ことに驚きました。

 中岡毅雄氏の文章はいつも格別面白いです。
また夕紀さんの「装いの句から見えるもの」で選ばれた
五句はどれもユニークで独特です。やはりその人ならではの
持ち味がないと、と反省してします。
ことに山田みづえの夏帽子の鑑賞が良かったと思いました。

 夕紀さんの作品「森涼し」では
  
  開き癖つきしノートや修司の記
  
  岩に脱ぐ男の子に海のうららけし
  
  聖五月榛に榎に葉のさやぎ
  
  打水に来客雨を連れ来たる


                                                        青葉


 井手あやし氏の新作十句の「集落」は、さすが朝涼作家だと思いました。
  
  長きこと水田のうへを夏の蝶
  
  集落を明るくしたる代田かな
  
  向日葵の線路に近き住まひかな
  
  風の止み蟬一斉の鳴き返し

 
                              向日葵


 横山千砂さんの「他誌散策」や外山糖子さんの句集『円卓』(川島一美)鑑賞も
 良かったです。

 最後に好きな作品を少し
  
   十五番搭乗口や春ショール       桜木七海
 
   見送りし妻のあなたの花曇       森有也
 
   御手植の唐松に鳴く閑古鳥       川合岳童
 
   青柳朱雀門へと大路ゆく         星野佐紀
  
                                    蝶々
                            
   
   読むでなく持ち歩く本蝶の昼       永井 詩
  
   花びらの形にたたみ紙風船        外山糖子
  
   てのひらに受くる滴り牧水碑        大木満里
 
   引越しの荷よりひよつこり仔猫出て    小寺檸檬
 
   上履きの踵正しく新入生           下村あや香
  
   叱られて見上ぐる空や雁渡る        楡 一葉

 
 
 
 

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