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俳句でおしゃべり-都市ー

「都市」での活動や俳句に繋がる文章や会員のエッセイ等の語り場にしていきたいと思います。

主宰が俳人協会の千葉大会で、講演を行いました。

俳句大会記             森有也

はるばるとやって来ました千葉みなと。ある人は東京駅から、
またある人は新宿駅から電車を乗り継ぎ乗り継ぎ、モノレールまで駆使して
やっとたどり着きました。日頃丘陵地帯の里山や田圃の道が
そのまま町になったようなところに住んでいる我々には、
広い道路の一本道やにょきにょきと立つスカイスクレイパーは
外国に来たような感じです。
 
今日、4月30日は千葉県支部の俳句大会、会場はホテルポートプラザちば。
午後一時半から、我が中西夕紀主宰の招待講演があり、「自分を描く」と題して
「中村苑子」の俳句と生涯について話をされました。

我々都市の仲間には「現代俳句勉強会」で先生の担当で苑子のすべてを伺い、
既になじみの俳人です。約70名ほどの会員が先生の講演に聞き入りました。
時間が60分と限られた中で、要領よく苑子の波乱に満ちた生涯と、
その俳句の変遷を説明されたので、日頃なじみのないであろう苑子について、
千葉の俳人達も良く理解できたものと思われます。
 
二時半から、事前に投句された俳句の選の結果が発表されました。
まず、選者36名による選句で選の数の多かった俳句が読み上げられました。

一位     水のごとく汲まれて金魚売られけり 中島たけ子

二位     綿虫に夕日の重さありにけり 村田美穂子

三位  田水張り小さな村が光出す 藤田 満

田水



優秀賞5句    立春やバターの走るフライパン     内海保子

秀逸賞6句    蟻と蟻出合うてひたと止まりけり    坂本遊美(
都市)

次に、特別選者の中西主宰の選ばれた30句が披講されました。

一匹の獣となりぬ猟夫の目 中村重雄

水のごとく汲まれて金魚売られけり  中島たけ子

試し飲み又試し飲み自家梅酒 大矢知順子(都市)

囀や戸建を捨てて空近く 森有也 (都市)


ビル


その他の選者に選ばれた都市の仲間の句を以下に記します。

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明日のため眠る花びら時計草 大矢知順子

雀の子その像一茶のをぢさんよ 大矢知順子

水底を見た目つぶらに春の鴨 森有也

斑雪青み残して暮れにけり 永井詩

喫煙所足元だけの夜長人 永井詩

じやんけんのあひこ三回沈丁花 盛田恵未

またしても雨の降り出す祭かな 大木満里

雨

牧の子は裸の馬に風光る 三森梢
 

披講のあと、選者による講評がなされました。
選者数も多く時間に限りあることから、簡単な講評となったことは
少し残念に思われました。
 
今回選句集に収録された834句を読み直しながら、
日頃都市で作られている句をあらためて見つめ直すことが出来ました。
ここ数年コロナの為に中止となっている小諸の日盛り句会でも
感じたことですが、結社を問わず参加した俳人達やその句に接すると、
言い知れぬ感慨を感じます。年齢とともに俳句の老化を日々感じている
身としては、やはりこのような機会に接することが必要だなと改めて思いました。
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