山中さんからの10月号の暖かいご感想を!!
2023年11月11日 公開
「都市」10月号を読む 山中多美子(晨・円座 同人)
中西夕紀作品「炎ゆる日」16句より
灼石にあづける尻神輿来る
ウエットスーツ腰までおろし女来る
雨音に陰と陽あり花瓢

夏の蝶わが身を抜けてゆきしごと
ことに夏の蝶の作品は好きです。夏蝶の透明感が
あります。わが身を抜けてゆきしごと とは言えないです。
髙橋亘さんの句集『機影の灯』は私も大好きでしたが、
桜木七海さんの鑑賞は素晴らしいです。やはり地元の方の
鑑賞は一味違うと思いました。羽田空港の夕景の様子が
しっかり描かれていて、心象的な背景にまで迫っていて流石と
思いました。

湘子の一句・主宰の一句の
「殺すかも知れぬ毛虫を離れけり」の大矢知順子さんの鑑賞は凄いなと
思いました。「殺すかも知れぬ」で間を置くとのこと。
こういう読みもあるのかと感心しました。

加瀬みづきさんの「他誌散策」の「若竹」紹介は取り上げてある
作品の鮮度がとても良いと思いました。
好きな作品です。
朱雀集より
日くれがたこゑのきこゆる日向水 城中 良
菖蒲田に元禄の風ありにけり 桜木七海
乳牛の赤き乳房や梅雨長し 森 有也
白樫集より

束ねたるロープ荷台に夏木立 三森 梢
山蟻や深き靴跡雨を溜め 星野佐紀
青桐集
出会ひたる河童も我も跣足かな 坂本遊美
聖五月ピアノに映るピアニスト 永井 詩
夕河岸の空は絵筆を洗ふごと 本多 燐
神輿待つここは浅草一丁目 盛田恵未
電卓の億は使はず明易し 加瀬みづき
都市集より
岩鼻や上り下りに蜘蛛の糸 小林 風
中西夕紀作品「炎ゆる日」16句より
灼石にあづける尻神輿来る
ウエットスーツ腰までおろし女来る
雨音に陰と陽あり花瓢

夏の蝶わが身を抜けてゆきしごと
ことに夏の蝶の作品は好きです。夏蝶の透明感が
あります。わが身を抜けてゆきしごと とは言えないです。
髙橋亘さんの句集『機影の灯』は私も大好きでしたが、
桜木七海さんの鑑賞は素晴らしいです。やはり地元の方の
鑑賞は一味違うと思いました。羽田空港の夕景の様子が
しっかり描かれていて、心象的な背景にまで迫っていて流石と
思いました。

湘子の一句・主宰の一句の
「殺すかも知れぬ毛虫を離れけり」の大矢知順子さんの鑑賞は凄いなと
思いました。「殺すかも知れぬ」で間を置くとのこと。
こういう読みもあるのかと感心しました。

加瀬みづきさんの「他誌散策」の「若竹」紹介は取り上げてある
作品の鮮度がとても良いと思いました。
好きな作品です。
朱雀集より
日くれがたこゑのきこゆる日向水 城中 良
菖蒲田に元禄の風ありにけり 桜木七海
乳牛の赤き乳房や梅雨長し 森 有也
白樫集より

束ねたるロープ荷台に夏木立 三森 梢
山蟻や深き靴跡雨を溜め 星野佐紀
青桐集
出会ひたる河童も我も跣足かな 坂本遊美
聖五月ピアノに映るピアニスト 永井 詩
夕河岸の空は絵筆を洗ふごと 本多 燐
神輿待つここは浅草一丁目 盛田恵未
電卓の億は使はず明易し 加瀬みづき
都市集より
岩鼻や上り下りに蜘蛛の糸 小林 風
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