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俳句でおしゃべり-都市ー

「都市」での活動や俳句に繋がる文章や会員のエッセイ等の語り場にしていきたいと思います。

Top Page › 主宰の句 › 関山さんによる、主宰の俳句の(都市12月号)鑑賞です!
2024-01-01 (Mon) 20:21

関山さんによる、主宰の俳句の(都市12月号)鑑賞です!

「都市」令和五年十二月 中西夕紀句鑑賞  関山恵一

  稲の香の匂へるここも法隆寺

神社仏閣の多い奈良を訪れた作者、法隆寺の前に広がる稲畑から実った
稲の香りが秋を感じさせる。「稲の香は炊き立ての新米を思い出させるさせるので好き」と、
ある詩人が書いていたが、日本人でないとわからないかも知れない。
法隆寺との対比が面白い。
稲



  秋湿り秘仏に鍵の古からず
 
薬師寺の国宝、薬師三尊像,は右手に日光菩薩立像、左手に月光菩薩立像が
安置されており白鳳時代の優雅さを伝えている。これらが安置されている大講堂は
長年の傷みから修復され移転されたこともあって堂の鍵は比較的新しい。
「秋湿り」と新しい鍵の取り合わせが巧み。  

ばった2
  

はたはたや薬師如来の男振り
 
作者が薬師尿らの大講堂に入ろうとしたときに何処からかバッタが飛んで来た。
もしかしたらバッタも薬師如来さまに会いに来たのかも。
いかにも男振りの良い如来像。作者もまた如来さまの男振りに
会いに行ったのであろう。

寺といふ寺に僧見ず鵙日和
 
深まる秋の素晴らしい季節、それも寺院の多い奈良でなぜか寺という寺に
僧の姿を見かけない。寺院の大切な集まりでもあったのだろうか、
菊の盛りのこの時期、出来ればその寺の故事来歴など聞きたかったであろうに。
 
 稲の香をひねもすまとひ塔暮るる
 
薬師寺には有名な二つの塔、東塔と西塔がある。東塔は七百三十年に
建立されたものであるが、西塔は火災によって消失され一千九百八十年に
再建されたものである。法隆寺同様寺の前に広がる田畑から稲の良い香りが漂ってくる。
「ひねもすまとひ」の措辞に徘徊味がある。

五重塔

                       




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最終更新日 : 2024-01-01

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