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俳句でおしゃべり-都市ー

「都市」での活動や俳句に繋がる文章や会員のエッセイ等の語り場にしていきたいと思います。

みづきさんによる同人の句の鑑賞です。

      同人の句を読んで     加瀬みづき

       また来るは人を好きなる蜻蛉かな 高橋亘</span>
 
 作者は、高原に来ている。空気は澄み渡り、きれいな青空が広がり
ちぎれ雲が飛んでゆく。周りは、花畑と林から気持ち良い風が吹いて
くる。
                                   曇


 作者の周りにはたくさんの蜻蛉が飛んでいる。それは、赤蜻蛉
だろう。歩いてゆくと、前になり後ろになり飛んでいる。そして
、ときおり、作者の体に止まる。作者の同行者でもいい。止まると、
また、飛び立っていく。

                              1tonnbo.jpg


 赤蜻蛉と作者の世界だ。来ては止まり、去っていき、
また止まる。そんな蜻蛉の様子をどう表現しようか、作者は考える、
熟慮の末、そうか、人を好きなのかと気づく。「人を好きなる」と
表現した作者の視線は優しい。作者の真摯な人柄が伝わってくる。
蜻蛉と作者の静謐な交歓が表現されている一句だ。


           池



             
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