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俳句でおしゃべり-都市ー

Bグループの吟行はまたまた春の嵐でした

レオフェイ
       Bグループ  井の頭公園吟行記      鈴木ちひろ

 4月9日、Bグループの井の頭公園吟行は、朝からあいにくの雨でした。
降水率90%の予報にもめげずに、吉祥寺駅に元気に集まったのは
先生を入れて13名。
「よく見てしっかり作りましょう。7句のうち1句は〈花の雨〉を使って
作りましょう。」との、先生のご指示をいただいて元気に出発。

 古着屋


 駅から公園に向かう途中、強いビル風を受けて傘が開けないほど
立ち往生する場面もあり、句会場の武蔵野公会堂を確認しながら公園へ。
道の両側には吉祥寺らしいお洒落な古着屋やカフェや
面白そうなお店が並んでいます。

 井の頭公園は桜の名所で、今年は例年になく開花が遅かったため
吟行までもってくれるのを期待していました。
数日前に下見に来たときは花の盛りで、中央にかかる七井橋の上や
池のほとりには大勢の人が溢れていました。

                            スワン

 池にはスワンボートが沢山浮かんでいて、所々で渋滞が起きている
ほどでしたが、打って変わって今日は人影も少なく園内はひっそりと
静まり返っています。
スワンボートはボート置き場に整然と並び、水面には花筏が
漂っていました。私達は雨を避けて橋の隅にかかっているテントの下に
避難しました。ここで一斉に句帳を広げて観察開始!

 テントの上の高い木には川鵜の巣がいくつもあり、親鳥がしきりに
餌を運んでいます。
池の端に立つ柳の美しい黄緑の葉が、強風に煽られて大きく揺れています。
池にはオオバンやマガモやカイツブリなど様々な鳥が、花びらが散った水面を
泳いでいます。

 雨はやや小降りになり、近くの水性植物園と自然文化園に入る人、
池の周囲を歩く人、それぞれ自由散策に。かいぼりによる自然再生に
取り組んでいる井の頭池の生態を見たり、檻が並んでいる大小様々な鳥を
観察して興味深い時間になりました。鳥たちは恋のシーズンとあって
賑やかに鳴いています。
とりわけオシドリが激しく雌を奪い合っている様子には驚きました。


                        花池

 草むらにはびっしりと花びらが降って、雨に濡れた地面には花びらが
優美な模様を描いています。まだ踏み荒らされずにいる様子は
特別な趣があり、静かな美しさが感じられました。
水面になだれ咲いている桜の大樹。強風に立つ細波と帯のような花筏。
静かな園内で、春の雨ならではの明るい優しさに包まれた吟行になりました。

特選句
   
     大鷭のジャンプや花芽啄みぬ     平澤ひなこ
    
         番

     
     老幹の苔に張り付く花片よ       永井 詩
 
     欄干に花弁貼りつけ花の雨       岩崎 曜
   
     高木に揺るる鵜の巣の丸いくつ     鈴木ちひろ
   
        鵜の巣
    

     池の辺に来てより強む花の雨      中島晴生
    
     大鷭の首に花びら着けて浮き      平澤ひなこ
    
     花楓鳴き真似うまき飼育員        山中あるく

主宰の句より
   
      恋に鳴きゐる池鳥も檻鳥も
   
      杭の鳥雨に冷えずや青柳
   
      花惜しむひっくり返る傘直し



                                        花筏
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