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「湯河原吟行」の二日目は、葉子さんに報告していただきます。

2011/ 02/ 20
                 
        湯河原吟行会

                松井 葉子



「都市」はじめての一泊吟行は吟行当番さん達の尽力により
湯河原に宿をとることが出来た。
相模湾に面し、魚の美味しい湯治場である。

吟行二日目の朝、数人の方と「歴史公園100選」に
選ばれている万葉公園に行ってみた。

      椿


水音高い千歳川沿いに坂を登っていくと
春鴨がしきりに岩の苔を啄ばんでおり
他にも黄鶺鴒や千鳥も飛び回り
心和ませてくれた。
水ある所に生き物が集うことを実感させられた。

      鳥



公園に入ってみると、
佐々木信網の歌碑や国木田独歩の碑があった。

             文学の小路


また、湯河原を住居とした、山本有三は
「湯河原にて」と前書きし、
「山ひだの深まってゆく冬日かな」の句を詠んでいる。

公園の梅の木は、三分咲で芳しい香りを放っていた。

しかし、浮かれて句碑を詠んでいると、突然二匹の野猿が
走り寄ってきた。連衆にも緊張が走ったが
何も危害を加えず去ってくれて幸いだった。

午前10時半の出句に備え、歩きながら句帳にメモを認めた。
その後の句会では良い句が幾つも主宰に採られ、
皆さんが短時間でも句を完成させ、
提出できる力が付いたのだと思った。

これも、吟行や題詠で厳しく会員を育てて下さった
中西先生の御蔭だと思う。

決して胡麻摺りではなく・・・笑


              大仏

                 福泉寺の「首大仏」
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