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「都市」の皆さんの2010年の自選句です。
2011/ 03/ 07 2010年 [都市」 自選俳句
素潜りの水裏の日も秋めけり
中西 夕紀

蟻地獄土壁の藁浮き上がる
砂金 明
百咲いて丘さびしかり節分草
井上 田鶴
夏蜜柑炊くわたくしの時間かな
岩原 真咲
物云わぬ児に寄り添うや桜草
大木 満里
七十の朝は光の霜柱
岡崎 康太
秋深きガレ場や北の鳴き兎
川合 岳童
銀杏かつ散る大橋ジャンクション
川手 人魚
鶏頭刈る赤姫抱きよするごと
栗山 心
波乗りの足裏を白くこぎ出せり
小林 山荷葉
男一人川の上より咳投げし
小林 風
日溜りの新聞眩し風邪心地
坂本 遊美
極月の炎の色動く護摩太鼓
桜木 七海
嬰の目は天へ真つ直ぐ梅真白
酒匂 了太
海市よりとびくる鳥の白さかな
城中 良

冬耕のシャツ一枚となりにけり
杉本 奈津子
生涯を名刺を持たず鰯雲
高木 光香
木の実落つ一直線の音たてて
玉水 牡丹
あの人にこの人に風五月来る
永井 詩

沖縄の陶のシーサー夕焼ける
ながた の鯉
魚氷に上るエントリーシートかな
野川 美渦

薄氷の船出るやうに動きたり
平野 皓
雪晴のふるまひ酒や蔵王堂
星野 佐紀
永き日の背骨に首ののりたるよ
本多 燐

父の忌の冬富士凛とそびえたり
松井 葉子
青葉雨の並木をゆかん魚となり
丸山 桃
願ひごと一つだけして冬ぬくし
三森 梢

一匹の蝉一木の声となり
森 有也
声に声釣瓶落しの足場かな
盛田 恵未
冬林檎多産の家に生まれ来て
山城 透

稲刈って帽子の下の器量よし
山本 旦
行く秋の戻り囃子を桟敷席
横内 まゆ

良き知らせよく噛みしめて朝寝せり
渡辺 友志夫

秋霖や犀の背中の小さき苔
渡辺 茫子
素潜りの水裏の日も秋めけり
中西 夕紀

蟻地獄土壁の藁浮き上がる
砂金 明
百咲いて丘さびしかり節分草
井上 田鶴
夏蜜柑炊くわたくしの時間かな
岩原 真咲

物云わぬ児に寄り添うや桜草
大木 満里
七十の朝は光の霜柱
岡崎 康太
秋深きガレ場や北の鳴き兎
川合 岳童
銀杏かつ散る大橋ジャンクション
川手 人魚
鶏頭刈る赤姫抱きよするごと
栗山 心
波乗りの足裏を白くこぎ出せり
小林 山荷葉
男一人川の上より咳投げし
小林 風
日溜りの新聞眩し風邪心地
坂本 遊美

極月の炎の色動く護摩太鼓
桜木 七海
嬰の目は天へ真つ直ぐ梅真白
酒匂 了太

海市よりとびくる鳥の白さかな
城中 良

冬耕のシャツ一枚となりにけり
杉本 奈津子
生涯を名刺を持たず鰯雲
高木 光香
木の実落つ一直線の音たてて
玉水 牡丹
あの人にこの人に風五月来る
永井 詩

沖縄の陶のシーサー夕焼ける
ながた の鯉
魚氷に上るエントリーシートかな
野川 美渦

薄氷の船出るやうに動きたり
平野 皓
雪晴のふるまひ酒や蔵王堂
星野 佐紀
永き日の背骨に首ののりたるよ
本多 燐

父の忌の冬富士凛とそびえたり
松井 葉子
青葉雨の並木をゆかん魚となり
丸山 桃
願ひごと一つだけして冬ぬくし
三森 梢

一匹の蝉一木の声となり
森 有也
声に声釣瓶落しの足場かな
盛田 恵未
冬林檎多産の家に生まれ来て
山城 透

稲刈って帽子の下の器量よし
山本 旦
行く秋の戻り囃子を桟敷席
横内 まゆ

良き知らせよく噛みしめて朝寝せり
渡辺 友志夫

秋霖や犀の背中の小さき苔
渡辺 茫子
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