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今回の宮が瀬ダムの吟行は、小旅行の気分を味わえました。

2011/ 07/ 05
                 
     6月吟行報告 宮ケ瀬湖周辺
          
                盛田恵未


6月4日(土)「都市」の吟行は
神奈川県清川村の宮ケ瀬湖周辺へと
足を延ばすことにしました。

本厚木駅からのバスは1時間に1本しかなく、
乗車時間も約1時間と少々ハード。
おまけに例年になく早い梅雨入りとなったばかりで
不安材料はたっぷり。

早く行きゆっくり吟行の第1陣は
8時30分集合、第2陣は9時30分集合と
二回に分けての出発ということになりました。

当日は朝から気持ち良く晴れ一安心。
合計17名と予想以上のご出席をいただき、
吟行当番の満里さんと私はホッと胸を
なでおろしました。

4月初めに下見に来た時とは景色が異なり、
万緑の中に青空を映した美しい宮ケ瀬湖、
その上を貫くように大きな吊り橋が
掛っていました。

吊り橋を渡っていると、緑の中から
音楽と歓声が聞こえてきました。
今日は清川村の小中学校の運動会とのこと。

橋の上で1陣の方と再会すると、
すでに運動会も見てきたとのことでした。
みなさん着々と俳句にしている様子でした。

吊り橋の下から出航する遊覧船を眺めたり、
噴水を囲む公園を歩き、頭の上を掠め飛ぶ鳶や
カラスに驚いたりしているうちに
昼食時間となりました。

         船


昼食後は句会場に直行。
中では皆さん黙々と句作中でした。
今日は6句出句とのこと。切羽詰まったところで
出句時間となりました。


  特選句
  
      
       夏蝶の陰より出づる木立かな   満里

       
       風抜ける空の鳥小屋新樹光    有也

       
       ダム壁の水跡乾き雲の峰     真咲

       
             ダム

 
       

       吊り橋の真中は涼し沢鵟飛ぶ   佐紀

       
       鳶の影まっさかさまに雲の峰   良



沢鵟と鶚の議論があったりの楽しく
盛り上がった句会となりました。

私は帰りのバス時間が気になり、
スピードアップやらダウンやらと
冷や汗たらたらの司会となりました。

帰りには何十年かぶりで青大将を見かけました。
みんな大騒ぎ。句会前に見ていたらきっと
蛇の句が何句も出ていたことでしょう。

吟行の楽しさはこんな所にもあるのですね。
皆様のご協力に感謝して、心は二次会の
生ビールへと繋がってゆくのでした。
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