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村祭の主催者である茫子さんに、今どきの祭について、語って頂きます。

2011/ 10/ 21
                 
       秋祭

                渡辺茫子

祭と言えば夏の季語ですね。
豊作を祈願して行う祭は春祭。

        春祭り○


五穀豊穣に感謝して行うのを里祭と呼ぶんです。
つまり農村部でのお祭りです。
(ちなみに、五穀とは、イネ、ムギ、アワ、キビ、マメ
のことです。)

房総は三方を海にかこまれていますので、当然
海岸部での祭も多くなります。

大原はだか祭の潮踏み、上総一の宮玉前(たまさき)神社の
神輿渡御など神輿十数基が海中に入って揉む豪快な
祭もあります。

(尤も、少子化、過疎化で担ぎ手不足。半分は、背中に
刺青を貼り付けた賃稼ぎだと言う人もいる位です。)


小生の町でも隣町でも大神輿の担ぎ手不足で練り歩くのは
子供神輿のみ。それも半数は女の子。

さて、小生が役をやっていた豊栄(とよさか)神社の例を少し書いてみます。

この産土神の氏子は十二地区約五百五十軒。
年毎に「ネンバン」が変わるのですが、
この年番区が、事前の草刈り、大掃除氏子総代十二名、
区長、来賓等の接待、幟の立て降ろし等々を担当します。

神輿蔵に神輿は十四基ありますが飾ってあるだけです。
理由は前述の通りです。

只、囃(はやし)連は一地区減りましたが、
櫓を組んで賑やかに三台が奉納の謡を致します。

         IMG_7589.jpg



小生が執行する様になってから春、秋の例大祭にはテキ屋を
外し、地区の住民による屋台を許すことと致しました。

            IMG_夜店


又、十年一日(いちじつ)だった神事の内に、巫女舞、浦安の舞いを入れて
少しでも、観客を誘引するようにして今日に至っております。

当神社で元旦におこなう獅子舞を秋祭に行っている町村も
あるようです。
さらには客寄せのために“ヨサコイソーラン”連とか...。

先に書いた「ネンバン」にとって最も大変な注連縄作りも
業者に委託することで人手不足、藁不足に対処させて居ります。

現在の地域の実態にあわせ祭も変わってゆくべきであろうと
愚考致します。

     豊栄神社合祀百周年記念

   産土の記念碑五月の風と陽と     渡辺茫子



            IMG_巫女○
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