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俳句でおしゃべり-都市ー

「都市」での活動や俳句に繋がる文章や会員のエッセイ等の語り場にしていきたいと思います。

凜さん、新年会ではお会いできなくて、残念でした!!

              都市の1句 (38)              木村 風子           面取れば少女に戻る若葉風     鈴木凜                  私たちの世代では女子が剣道をするということは考えられなかった。テレビの時代劇から得たあやふやな知識だが、奥方や侍女が賊と戦う武器は刀ではなく薙刀だったようだ。戦後男女平等になり、さらに平成20年から中学校保健体育で男女とも...

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edit-notes16.png2019.02.26.
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凜さん、新年会ではお会いできなくて、残念でした!!

凜さん、新年会ではお会いできなくて、残念でした!!

              都市の1句 (38)              木村 風子


           面取れば少女に戻る若葉風     鈴木凜


                  葉

私たちの世代では女子が剣道をするということは考えられなかった。
テレビの時代劇から得たあやふやな知識だが、奥方や侍女が
賊と戦う武器は刀ではなく薙刀だったようだ。

戦後男女平等になり、さらに平成20年から中学校保健体育で男女とも
武道・ダンスが必修となった。そこで多くの学校で男女生徒に剣道を
教えるようになった。剣道は柔道についで多くの生徒が学ぶ武道だそうだ。

剣道をかじった事のある男性諸氏に聞くと、重い防具(面、小手、胴、垂)を
付けて竹刀を振り回すのはとても暑いらしい。ちょっと気を抜くと竹刀で
パッシとやられる、痛くはないが大きな音がしてヤラレタと思うらしい。

防具をつけて竹刀を構えている生徒をみても、男子か女子か判別できない。
鈴木凜さんの俳句には、面をはずした瞬間の少女が見事に描写されている。

                       h葉

ところで私は平成29年4月広報まちだで知った「歩み句会」に入会し、
凜さんの俳句と出会った。「歩み句会」は先生方から俳句の基本や
会員持ち寄りの俳句ひとつひとつに丁寧なご指導を頂き、
会員も鑑賞や感想などを和気あいあいと語りあう。

凜さんは俳句だけの参加だが存在感がとても大きく、ご主人はじめ周りの方々への
深い愛情や感謝を込めた俳句にはいつも心温まる。
そして今年の初句会には、念願がかない凜さんご本人と初めて
お会いすることができた。それぞれに自己紹介するのも束の間、
ずっと以前からの句友として大いに話が弾んだ。

凜さん、これからも素敵な俳句をたくさん作ってください。
                                
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初めての新年会を企画者としての報告です。

初めての新年会を企画者としての報告です。

      okagami2.jpg
 

 新年句会を終えて      髙橋 亘        
 

1月27日日曜日、千寿閣において、「都市」の初めての
新年会が城中良氏の挨拶で始まった。

                 繭玉


振り返ると、昨年の9月24日に中西主宰から新年句会の
提案があり、希望日は1月の第4日曜日とし、青桐賞、都市賞、
朝涼賞の表彰、新同人紹介、会計報告等の内容である事、
同時に句会と懇親会も行いたい旨話があった。

北杜青さんから1月の第4日曜であれば、会計報告が
出来ること、秋澤夏斗さんからも「都市」の12月号に
予告を掲載可能の話が有り、1月27日(日)に決定した。
会場は町田市内とし、結婚式場として華やかな雰囲気のある
ラポール千寿閣とした。

句会形式は葉書による3句投句とし、締め切りを12月10日、
その句集をもとに特選1句並選2句を選句し、1月10日を選句の
締切りとした。最終的に句会参加者は47名となった。

句会は会員の句132句特別選者2名の10句主宰の特選5句
秀逸10句の計157句を、葉書を読みあげる方式の披講を
することから、選者名、作者名を句集に書き込む手間が
かかることを考慮し、披講係の菅野れい氏と名乗り係の
大木満里氏に予行練習をお願いした。

                        恵比寿

 
懇親会については立食式とするか配膳式着席か
バイキング式着席の3案が出たが、コストと内容を考慮し、
ホテルの意見をも参考にして配膳式着席とした。
テーブル名は俳句会らしく新年と春の花の季語とした。
酒類については、個別注文は個々の単価が高いので、
トータル的に安くなる飲み放題を採用することにした。

余興の一環としてビンゴゲームを入れた。
予算の厳しい折、賞品についての懸念があったが、
有り難いことに沢山の方から賞品の提供をいただき、
テーブルがいっぱいになるほどであった。
また臼井走氏打木歩人氏と友人3名がはるばる遠方から
来ていただき、素晴らしいコーラスを披露していただいた。

最終の会計については、「都市」からの5万円の援助と
主宰にも会費のご負担をお願いし、ほぼ予定通り
治めることが出来た。今回各役員の方々、受付係、披講、
司会等ご協力をいただいた皆様方、またご参加いただきました
皆様にあらためてイベント部よりお礼を申し上げます。

なお今年の各受賞者は、青桐賞に杉本奈津子氏、
都市賞の努力賞に鈴木ちひろ氏島田遊妹氏の2氏、
朝涼賞に北杜青氏が受賞した。

また当日の主宰の特選5句には次の作品が選ばれた。

  主宰の特選5句

      くちびるに湯のゆらゆらと柚子湯かな   小林たまご

      笊を編む老の筋骨山眠る           樋口冬青

      田面の水の光や白鳥来            三森 梢

      顎くいと引いてもみたる初鏡          渡辺 純

      炉話や若き親子の行儀よく           鈴木ちひろ
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             井の頭吟行記                 吉川わる


2月の吟行は井の頭公園であった。この公園には何度も来たことが
あるのだが、吟行という意識で見ると、ちょっと違って見えてくる。

                     カフェ


吉祥寺という繁華街から徒歩五分という距離にあり、
週末は手作りの品を売る露店、大道芸や笛吹きなどの
パフォーマンスがあり、大勢の人でにぎわっている。
大道芸は句会でも多く取り上げられていた。
公園はけっして静かではないのだが、耳障りではない。
それは人工の音がないからだ。

鳥の声、子どもの声、足音、ボートの軋む音、リコーダー。
新宿御苑の方が広いように思うのだが、
あそこは電車や車の音が意外と聞こえてくる。
公園に入る道がすべて下り坂で、フラットな窪地に
大きな池があるという地形が影響しているのだろうか。

                                          池


池を巡っていると対岸の曲芸師はミニチュアのようで、
バイオリンが風に乗って聞こえてくる。
動物園にはかつて象のはな子がいたのであり、
その不在を詠んだ句が印象的だった。
池の東に回れば、神田川が流れ出す。
土曜日の井の頭公園は、人も鳥も吸い込んで、
空間と時間が交差していた。

                     椅子


    日向ぼこ影の離れてしまひさう  吉川わる
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都市の1句です。新人ライターが続きます。

都市の1句です。新人ライターが続きます。

           都市の1句(47)

                        中尾文月


      磨かれし下乗の石や秋日影        木村風子 

この句をなぜ選ばせて頂いたかというと、「下乗の石」に
目が留まったからだと思っています。
「下乗の石」があるのだから、由緒ある社寺であろう……、
と直接句の感想を述べるべきかもしれませんが、
ここでは作者の人柄についても触れていきたいと思います。
作者の木村風子さんとは、二度吟行を共にしたことがあります。

                   ギボシ


その時、先生方が教えてくださることはもちろん、
先輩の方々の木々や花の説明を一言一句漏らさぬようにメモし、
自分のものにしようとされていた姿が印象に残っています。
対象となるものへのしっかりとした観察や知識を下敷きにして
句を作られる方なのだと感じました。

この句もおそらくはまず石に目を留められ、その何であるかを
調べられ、この句を作られたと思います。
ご存知の方も多いと思いますが、「下乗の石」の「下乗」は
社寺などの境内でその場所以内は車馬の乗り入れを禁ずるところです。
そこに石を置いてあることからこれは貴人への対応だと思われます。

                         山門


また、「磨かれし」とあるのですから今でも大切にされていることも
感じられます。とは言え、華やかな社殿ではなく「石」に注目された
人柄に心惹かれました。
平素は感性鋭く迸るような勢いを持つ句に目を奪われがちな
私ではありますが、感性の点と点をつないでいくタイプの人にはない、
きちんとした広さを持つ面を作って後に少しずつ前進される風子さんを
素晴らしいと感じています。

私は彼女が後退することの少ない句作りをされてゆくことをとても
うれしく楽しみに思っています。
僭越ながらこれからの彼女の句に期待をしております。


                                  
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新人の詩江奈さんによる、都市の一句です。

新人の詩江奈さんによる、都市の一句です。

                都市の一句(45)
                 茂呂詩江奈

         秋霜や昔小町のよだれ拭く     中尾文月


この句は句会で絶賛された句である。 
綺麗ごとでは済まされない「現実」をドーンとぶつけられた思いがする。
「小町」という言葉と「よだれ」という言葉の並列にドキッとさせられる。
何か見てはいけないもの、聞いてはいけないものを目の前に
突きつけられた感じがある。 

                      小野小町


作者の中尾文月さんは10年ほど前にお母様を亡くされた。 
この句はそのお母様を詠んだ句である。 お母様は評判の美人であった。 
そのお母様をこういう形で詠めるようになるまでには
多くの時間が必要であったと思う。 ご本人も「やっと今になって
母のことが詠める」とおっしゃっている。 お母様に対する深い愛と
それ以外にも、少し複雑な気持ちがあるのかも知れない。

年を取るということは残酷なものだ。 自分では制御できない部分で
“負”の重荷が降りかかってくる。 そして、自分にはそれが起こらないという保証は
どこにもない。 その負の重荷と、以前の状態の差が大きければ
大きいほど、周りの家族は衝撃を受け、苦しむことになる。 

            トンネル


文月さんと私は「あゆみ句会」の同期入会者である。 
同期であるということで、親しくお話をする機会を得た。 
彼女はとても優しく、思いやりのある人なのでその悲しみと
苦しみはいかばかりだったかと思う。 その悲しみや苦しみを乗り越えると、
当時の自分を客観視することが出来るのではないだろうか。

「昔小町」という言葉は彼女の創作である。 “負”の重荷を担う前のお母様をどう表現しようかと、
色々考えた末に出てきた言葉だと伺っている。
語彙力の豊富な彼女だからこそ出来た言葉に違いない。 リズムもとても良い言葉だと思う。 
また、文月さんの発想は私にはとても良い刺激になる。 
都市の12月号の彼女の句の中に「漫ろ神」という言葉があった。 
一体誰がそんな言葉を思いつくのだろうか。 そんな彼女の発想を
私は好きだし、今後も彼女から学ぶことがとても多いと思っている。
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